宮国民俗芸能保存会
クイチャーは、クイ(声)をチャース(合わす)という意味で、宮古島に、古くから伝えられている民族芸能である。宮国のクイチャーは、男女が交互に謡い、踊るという独特な円陣舞踊である。その踊りは、リズミカルな動きの中に、男性の勇壮な踊りと、女性の奥ゆかしいしなやかな踊りが調和し、精神的な雰囲気を醸し出している。
巻き踊りは、ホラ貝や鉦、小太鼓四つ竹などで囃子をとるが、クイチャーではいっさい楽器を使わない昔ながらの伝統を継承している。
新里民俗芸能保存会
新里のクイチャーは綱引きや豊年祭り、御嶽祭祀の中で盛んに踊られてきた。また、昔は野辺で若者達は集まって踊ったという。
うるかクイチャー愛好会
クイチャーとは、声を合わせて歌い、全員が円陣をつくって、手拍子をとって踊ることで、叙事、抒情的歌謡を広く含んでおり、人々の自由な生活感情を表現したものである。クイチャーの起源は、豊見親(トユミャ)時代(約500年前)と推測され、農作物の豊作を願う雨乞い、綱引き、豊年祭の時に踊られた。
踊りは、巻踊り(マキャーブドゥイ)とクイチャーとからなり、最近は三線や鉦、太鼓を使い、にぎやかに踊られるようになった。うるかクイチャー愛好会は昭和45(1970)年2月に結成され、同年8月大阪で開催された、日本万博博覧会民族芸能大会(沖縄県の日)に出演以来、県内外のイベントや、宮古島内の各種イベントに数多く参加している。結成20年目にメンバーの若返りを計り役員改選を行った。
現在のうるかクイチャー愛好会は2代目である。また、平成2(1990)年11月には城辺町から伝統芸能として無形文化財に指定され、現在は宮古島市に移管されている。
友利郷土芸能保存会
旧暦の8月の豊年祭では必ず踊られる友利クイチャーは、文献等の資料がなく、その起源は定かではないが約400〜500年の歴史があると考えられています。三線等の楽器類は使用せず、昔の姿のままの歌と手拍子だけで踊ります。最初にマーキャブドゥス°を右回りに三回踊り、クイチャーは左回りに踊ります。
宮古のクイチャーの中でも、クイチャーの原形を残すクイチャーです。伝統芸能を継承するということで、この頃は若い世代の参加も多く活気あふれるチームです。